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西炯子作品のおすすめ。三番町萩原屋の美人の登場人物

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西炯子作品で最もおすすめなのが三番町萩原屋の美人(さんばんちょうはぎわらやのびじん)です。

  

 

 

 

三番町萩原屋の美人の簡単なあらすじ

 

科学を愛する学生の兼森が萩原屋でロボットを作っているという噂を聞き、訪ねる。

そこには変わり者のご隠居がいた。

呉服屋萩原屋のご隠居を中心に繰り広げられる、ハチャメチャで時にしんみりさせる人間群像劇。

  

 

空想理系少年・兼森の心をとらえた噂。「

三番町の萩原屋のご隠居がヒトガタ(ロボット)なるものを作っている??」。

心躍らせて駆け付けた兼森がそこで見たものは……!?

 

魅力的な登場人物・ご隠居

 

萩原 正毅(はぎわらまさたけ)

 

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 (蝮より)

 

千代田区三番町に店を構える呉服屋萩原屋の先代当主。

ご隠居、先代、大旦那などと呼ばれている。

還暦を過ぎて店を後進に譲り、悠々自適な隠居の身。

片眼鏡、キセルがトレードマーク。

金遣いは荒く女好きで遊郭に篭ったり、店の品物に手を出しては禅二郎や勘二を困らせている。

 

青年のような容姿をしており、とても還暦過ぎには見えない。

しかし中身はじじいらしく、屁をこいたり、腰を痛がったりしている。

幼い頃から科学が好きで若くして亡くなった妻いくのヒトガタ(ロボット)を作ろうとしている。

 

息子が3人おり、長男は芸術家、次男は外交官。

上の二人よりも商才がある三男・禅二郎が店を継いだ。

 

魅力的な登場人物・兼森

 

兼森 誠一(かねもりせいいち)

 

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  (2010年カネモリより)

 

科学オタクの元亀高等中学校5年生。今で言う高校生。

なぜ火が燃えるのか、なぜ物が浮くのかなど、もっぱらその興味は科学に向かっている。

文学や芸術にはさっぱりで科学ばかりに興味があり、将来の夢は科学者になること。

実家は剣術道場で今も稽古にはげんでいるが、実家を継ぐ気はまったくない。

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  (2010年カネモリより)

 

親友の島田と共に萩原屋に出入りし、おやつをもらったり、ご隠居のヒトガタ作りを手伝うなどかなり馴染んでいる。

世間の常識に疎く、島田にあきれられることもしばしば。

生身の人間よりも科学に恋しているが、ヒトガタであるご隠居の妻であるいくには興味がある。

 

松岡波という婚約者がおり、最初どうあつかっていいかわからず困惑し、心無い言葉で傷つけてしまい、島田に殴られている。

痩せて化粧を施し美しくなった彼女に対して、具合が悪くて痩せてしまったのだと勘違いし「顔色が悪い」「水が合わなかったのかなあ」などとととんちんかんなことを言って周囲を驚かせた。

 

のちに波と誠一は結婚している。

 

魅力的な登場人物・島田

 

島田(しまだ)

 

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 (モンパリより)

 

兼森の同級生で親友。兼森の道場に通い、いつもつるんでいる。

性格は几帳面で小心者の兼森と違い、いい加減で破天荒。

感性が鋭く文学の才能があり、小説家のゴーストライターをしたり、国費留学生としてイギリス留学を果たしている(が、実際にはパリで踊り子のヒモをしていた)。

また、文学を志すものとして観察眼に優れ、人の本質を見抜くこともある。

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 (カモン・レッツゴー・ベースボールより)

 

何故か下の名前が明かされず、家族構成も謎。

島田が姉の話をした際には、幼馴染の兼森でさえ「おまえ姉がいたのか?」と突っ込んだ。

しづ乃という美人の彼女がいる。

 

魅力的な登場人物・禅二郎

 

萩原禅二郎(はぎわらぜんじろう)

 

萩原屋の現当主。

穏やかで人が良く、天然ボケ。

従業員に慕われ、好かれている。

妻のきぬには尻にしかれており、頭が上がらない。

子供が3人いる。

 

作中の中では一番の常識人であり、人間味がある。

自分より有能な番頭の勘二に対して複雑な想いを抱いており、確執も合ったがのちに和解している。

 

実はご隠居の実子ではなく養子。

現在の穏やかな性格から想像もできないが少年時代は盗賊をやっており、その縁で正毅と出会う。

実子と訳隔てなく愛情を注がれ、更生する。

他の兄弟とも仲が良いが、大人になっても時折養子であることに不安を抱く。

だからこそ縁や情を大事にしている。

 

正毅の片目が悪くなったのは禅二郎が関係している。

 

魅力的な登場人物・勘二

 

岸谷 勘二(きしたにかんじ)

 

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(浪花ですだすまんねんより)

 

萩原屋の番頭。そろばんが得意で頭脳明晰。

人情派の禅二郎とは異なり、理性的で時に酷薄な印象を与えることもある。

 

元々他の店で奉公していていたが、萩原屋の台頭により勤めていた店は倒産。

世話になった主人は物乞いになった。

死ぬつもりで馬車の前に飛び出し、その時に正毅と出会う。

復讐のつもりで萩原屋に勤め、店に放火するも改心。

後に許され再び番頭として働くことになる。

 

めったに感情を表に出さず何事もドライだが、やることは結構過激。

浪花商人の三好とのちに妻となるふみを巡って争った。

 

個人の感想

個人的には島田が一番好きです。

破天荒な性格ながら優しく、いつも世間ずれしている兼森をフォローしています。

島田が活躍する「モンパリ」、島田の才能と観察眼が光る「おじさんと牛鍋を食べよう」、島田としづ乃の関係性が垣間見れる「セレクタリー」。

いずれも好きな話です。

 

ぜひ三番町萩原屋の美人をお手にとってみてください。